10月 2014

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ディズニーから学ぶコンテンツのアップデート

皆さんこんにちは。OYOYO-PROJECTです。

ブログの更新が滞りがちなのでいろいろネタを絞り出しております。

今回はコンテンツのアップデートのお話です。

ウェブ開発やコミュニティー運営を行っていると時としてリニューアルやアップデートを迫られる事があります。

運用中のコンテンツの人気が低下したり、利用者は減っていないが今後に備える為、またはコンテンツが時代にそぐわないなど、様々な理由があると思います。

最適なコンテンツのアップデートとはどういうものでしょうか。

リニューアルやアップデートには、時と場合に応じ様々な理由があるように、ひとつの答えは見つからないかもしれません。

特にリニューアルは、ひとつ間違えるとコンテンツを消滅させかねない、とてもリスクが高い施策だと思います。
僕自身もリニューアルはあまり得意なほうではありません。

というわけで、今回はウェブではなく、他の場所の事例からリニューアルについて学びたいと思います。

甘城ブリリアントパークも放送中ですし、今回はテーマパーク(ディズニーシー)におけるアトラクションのリニューアルを取り上げたいと思います。

ディズニーシーには様々なアトラクションがありますが、リニューアルによって大幅にコンテンツの内容が変化した「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」というアトラクションを取り上げてみたいと思います。

「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」はディズニーシーの開園当時から存在するアトラクションです。
ディズニーシー全体の開園当初のテーマは、ディズニーランドよりも落ち着いた、大人な雰囲気のパークとしてオープンしました。そのため、アトラクションもディズニーのキャラクターをモチーフにしたものはほとんど無く、アトモスフィアショーなども盛んに行われていました。

しかし、現在のディズニーシーは落ち着いた大人路線では無くなっています。
キャラクターをモチーフにしたアトラクションやショーが多数存在します。

「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」は開園当初から存在しますので、アトラクションの内容も楽しい雰囲気ではありませんでした。

このアトラクションは「イッツ・ア・スモールワールド」と同じようにボートでアトラクション内を巡るものです。

ストーリーは名前の通り、「船乗りシンドバッド」をモチーフとしたもので、船乗りシンドバットが危機を乗り越え最後には財宝を手に入れて旅を成功させるというストーリーでした。

人魚やくじらなど、様々な敵に立ち向かい、遂にシンドバッドは財宝を手に入れて港へ帰ってくるのです。

このアトラクションは「危機を乗り越えて成功する」という「落ち着いた大人路線」的なアトラクションでした。

実際にリニューアルされた理由等はわかりませんが、ポジティブで明るいアトラクションへとリニューアルされました。
現在このアトラクションは「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」という名前で存在します。

リニューアル後に関しては、実際にディズニーシーへ行ってアトラクションを体験していただければわかるのですが、簡単に説明したいと思います。(以下ネタバレを含みます。)

「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」はリニューアルにあたりいくつかの点が変更されました。

新キャラクターの追加
シンドバッドの声優の変更

などなどです。しかし、これだけではマイナーチェンジ程度の変化でしかありません。

しかし、「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」はアトラクションのハード部分である建物やボート、様々なキャラクターとして出演する「オーディオアニマトロニクス」と呼ばれるロボットをほとんど手を付けずにストーリーのテーマが大幅に変更されました。

ストーリーのテーマが、ネガティブなものからポジティブなものへ変更されたのです。

以前の「危機を乗り越えて成功する」から「人生は冒険だ、仲間を信じて突き進む」のような感じです。

具体的には以前は敵として登場していた数々の怪物がすべて味方に変更されたのです。

アトラクションのハード部分をほとんど弄らずに内容が180度変更されました。

実際にご覧いただければわかりやすいと思うのでYoutubeのPOV動画を貼り付けておきます。

リニューアル前の「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」

リニューアル後の「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」

実際に変更されたものは上記で取り上げた他に

テーマソングの追加
照明の変更
オーディオアニマトロニクスの追加と変更

です。

この中で一番重要なものがテーマソングの追加です。
以前のダークなイメージから「人生は冒険」をテーマとしたミュージカル仕立ての明るいテーマソングが全ての館内エリアに流れるようになりました。
作曲者はアラン・メンケンというリトルマーメイドや美女と野獣、アラジンなどの作曲者です。

そして、照明はダークな暗い雰囲気から明るいイメージへ変更されました。

テーマ曲に合わせて数カ所オーディオアニマトロニクスの変更も行われましたが、このアトラクションのリニューアルでの最大の注目点はハード部分をほとんど変更せず、ソフトの力でストーリーが180度変更されたところです。

敵が助けてくれる友達になり、怪物に襲われるシーンが怪物を開放してあげるシーンへ変更されています。しかし、ハードの変更は最小限に留められています。

なぜ、ソフトの変更だけで、アトラクション全体をここまで変化させられるのか。
ソフトの力の重要性が痛いほどわかる実例ですが、僕はハードの力の重要性を教えてくれる実例だと感じています。

ハードをほとんど変更せずテーマを180度変更できるというのは、元々ハードの持つポテンシャルが異常に高かったということだと思います。

ディズニーのアトラクションやオーディオアニマトロニクスは細部までこだわり制作されていることで有名ですが、今回の場合もキャラクターの演技(動作プログラム)を変更する程度で済んでいる部分が多かったのではないでしょうか。(あくまで推測です。)

ソフトの変更のみでコンテンツ全体の印象を180度変えるというのは一見簡単なようで大変難しい作業です。それを実現させるには基礎となるハード部分の作り込みというのは大変重要であるという素晴らしい事例だと思います。

僕達、OYOYO-PROJECTもソフトウェアのハード部分(基礎部分)を細部までこだわって作成し、皆さんに素晴らしい体験をお届けできるよう頑張りたいと思います。

やってもみないうちに
あきらめるほど、君はばかじゃないだろう。
僕たちの目標は高いんだ。
だからこそ、いろんなことをやり遂げられる。
さあ、戻ってもう一度やってみるんだ。
「ウォルト・ディズニー」(ウォルト・ディズニーの言葉、ぴあ発行より)